「お前はエレベーターのボタンも押せないのか?」──県職員の内部告発によって発覚した兵庫県・斎藤元彦知事(46)のパワハラ疑惑。兵庫県議会の「百条委員会」は7月31日から県職員を対象にアンケート調査を実施し、その中間報告において知事のパワハラに関する証言や疑惑が多く寄せられていたことがわかった。全国紙記者が解説する。
「調査はアンケート形式で行われ、対象となった県職員約9700人のうち約7割から回答があった。委員会がまとめた中間報告では、8月5日までに約4500件の回答が寄せられ、そのうちの1.3%が「(パワハラを)実際に見た」と回答。その他にも伝聞で知っているとの回答など合計で1750件にのぼり、知事のパワハラを認知している職員は約4割いたことがわかりました」
職員の回答には具体的なパワハラの内容も記されており、斎藤知事は職員らの間で「暴君」「瞬間湯沸かし器」と呼ばれている事実も浮き彫りとなった。
「アンケートには自由記述欄も設けられ、斎藤知事が神戸市内を視察した際、施設のエレベーターに乗り込むタイミングで扉が閉まったことに怒り、『お前はエレベーターのボタンも押せないのか』と職員に激怒したという具体的なエピソードが多数あった。
他にも『知事がイベント等に参加するときは、いかなる時も必ず髪型セットの場所を用意しないといけない。用意できていないと怒る』や『洗面台の鏡が室内にあったが、姿見が必要と本庁から言われて用意した』など周囲が知事の容姿に対するこだわりに振り回される様子も書かれていたようです。ただ、擁護するようなコメントも複数あったようです」(同前)