好むと好まざるとにかかわらず、攻撃を受けやすい時代である。コラムニストの石原壮一郎氏が考察した。
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「ベットでバトミントンの試合を見ながらホットドックとアボガドを食べてたら、うっかり転がり落ちて足を折ってギブス生活になっちゃったよ」
話の流れ上、やや無理のある状況設定になっている点はご容赦ください。口に出して話す分には、とくに引っかかりなく「ああ、それは気の毒に」と言ってもらえそうです。しかし、仮に同じ文言をXあたりに書き込んだら、おそらくただではすみません。
カタカナ語警察の人たちがワラワラと湧いてきて「ベットじゃなくてベッドだ!」「バドミントンだ!」「ホットドッグだ!」「アボカドだ!」「ギプスだ!」という厳しいご指摘を受けるでしょう。その手の方たちは「他人の間違い」を見つけると、鬼の首を取ったように興奮します。「人として恥ずかしくないのか!」「よく堂々と道を歩いていられるな」ぐらいの人格攻撃を受ける可能性も大いにあります。
そんな悲しい事態にならないために、いやSNSで罵倒されるぐらいはご愛敬ですけど、仕事で作った書類に間違ったカタカナ語を書いて上司や部下の信頼を失わないように、ここで「間違いやすいカタカナ語」をチェックしておきましょう。
間違いやすい「カタカナ語」をチェック。どっちが正しい表記か?
さっそくですが、次の10の組み合わせから、それぞれ「正しい表記」を選んでください。
問1 A.コミュニケーション B.コミニケーション
問2 A.エキシビション B.エキシビジョン
問3 A.パウンドケーキ B.バウンドケーキ
問4 A.プリペイド B.プリペイト
問5 A.ハイブリッド B.ハイブリット
問6 A.シチュエーション B.シュチエーション
問7 A.アタッシェケース B.アタッシュケース
問8 A.アフィリエイト B.アフェリエイト
問9 A.エンターテインメント B.エンタテーメント
問10 A.デッドストック B.デットストック