兵庫県・斎藤元彦知事がパワハラ疑惑などを内部告発されるなか、職員2人が死亡した問題。兵庫県議会の「百条委員会(調査特別委員会)」は7月31日から県職員を対象に、「知事が贈与品を受け取っていること」「知事のパワーハラスメント」などについて聞いてアンケート調査を実施しており、8月23日にその「中間報告」が公表された。
斎藤知事は20日時点で定例記者会見でアンケート調査に触れており、「県庁においては仕事ですから、やはり厳しく、時には必要な注意というものは大事だと考えています」とコメントしていた。県庁で働くある男性職員は、「だんだんと職場が変な雰囲気になってますよ」と困惑気味に話す。
「僕は直接的に関わってないので、なんとも言えないですけど、元々パワハラとか、机を蹴ったとかそういう話は色んなところから聞こえていました。
最近、職員のあいだで、急に強い口調で喋ったりして、『厳しい指導は必要なんや』なんて言うのが流行ってるんです。もちろん冗談で、斎藤知事の真似をしてね。ジョークを飛ばすんですよ」
県庁職員の間では斎藤知事の話でもちきりのようだが、それもそのはず、前述のアンケート調査では県職員約9700人のうち約4割が、知事のパワハラについて見聞きしたことがあったと回答している。公表された中間報告には自由回答で寄せられた意見も多数掲載されたが、在阪マスコミ関係者は「斎藤知事の“ナルシストぶり”に言及する記述が多い」と話す。