出てくるお料理がどれも美味しそうなところも見逃せないのだった。名物どて焼きと味噌カツ、タレをかけたどて飯、季節限定の紅生姜の天ぷら、夏みかんの寒天などなど、よだれが出そうになるほど。いつか名古屋にこの味を求めに行きたい。
そして6巻では、開店前の店内で始まった「よろず事相談所」の相談員として集まる老人たちと、町内会会長を中心に起こる出来事が描かれていく。いくつも寄せられる相談事を解決して軌道に乗る相談所だけれど、会長本人は責任感が強いあまり、ちょっとした亀裂を生んでしまって……。なお、6巻を読むにあたっての注意事項を1つだけ。歳を重ねるごとに涙腺が緩くなり、ほんのちょっとしたことですぐに目が潤んでしまう私のような方には、ハンカチまたはティッシュを用意することを強くお勧めします。
※女性セブン2024年9月5日号