芸達者なタレントたちがひしめくなかで、全力で番組を盛り上げる女性アナに何度元気をもらったことか! お茶の間を沸かしてきた人気アナ、中村仁美、神田愛花、宮崎宣子の3人の女性アナが集結し、バラエティ番組への愛を語り合った。(司会・構成/山田美保子)
ヒデさんに救われた
──担当したバラエティ番組で、最も思い出に残っている番組は?
中村:私は『クイズ!ヘキサゴンII』と『爆笑レッドカーペット』です。当時は『はねるのトびら』のナレーションもやっていたので、水曜夜の私はバラエティ漬けでしたね。
同じ芸人さんでもタイプが違って、例えば『ヘキサゴン』の島田紳助さんは決まっているゴールに向かって、ひたすら突き進む。『レッドカーペット』の今田耕司さんはその場で起きたことをすべて材料にして笑いに変える方なので、紳助さんの隣では邪魔をしない。今田さんの横ではかなり自由にやっていましたね。
神田:NHKは報道番組のイメージが強いと思うのですが、そんななかで私は初めて担当したのが『爆笑オンエアバトル』でした。本番前、芸人さんが掴みあいのケンカをしながら練習されているのを目の当たりにして、「あぁ笑いをとるのはこんなに大変なんだ」と知りましたね。命がけの方たちと共演するのだから、しっかり仕事をしなければと、ある意味、覚悟を決めた番組でした。
宮崎:私は『TVおじゃマンボウ』と帯番組の『ラジかるッ』で、私の拙さをすべて拾ってくださる中山ヒデさん(秀征)に助けていただいたことが、その後の人生で確実に役立っていますね。ベテランなのに偉ぶったりカッコつけたりすることがなくて、圧もない。実は私、決して早朝番組とは言えない『ラジかるッ』で一度大遅刻をしているんです。しかもその2週間前、社内で表彰されていまして、「会社のために尽くします!」と宣言した矢先だったので相当落ち込んじゃって。局アナが遅刻するなんてあってはいけないことなのですが、ヒデさんの「寝すぎたの?」の一言で本当に救われました。
神田:私もヒデさんにはお世話になっています。出演者の一体感を重視する方なので、必ず私にも話を振ってくださる。それを見た母が「娘を大切にしてくださっている」と感謝していました。