面白くするための計算はしない
中村:私は『新春かくし芸大会』で、ヒデさんがプロボウラーを目指していらっしゃる頃にご一緒したんですが、いつも一番に現場入りされていましたね。差し入れも毎回、ものすごく豪勢で。
宮崎:そう! 『ラジかるッ』は視聴率が良かったし、当時は景気も良かったので、毎週末、スタッフさんやヒデさん仕切りで豪華な打ち上げをしていましたね。
中村:エエッ? 『ヘキサゴン』の打ち上げは毎回、六本木の居酒屋「天狗」でしたよ。数字が良かったからこそ、安いお酒を飲もうみたいな。
宮崎:「天狗」だけに天狗にならないように、と。
神田:うまい! 日頃の振る舞いは本当に大切。私は『ぽかぽか』でMCをさせていただいていますが、お休みに海外旅行をしたら、スタッフ全員分のお土産を買うようにしています。それはヒデさんの影響ですね。局アナ時代にはありませんでした。
──フリーになられて、一番変わったことは?
中村:仕事の内容も立ち位置もまるで違うのに、何の武器も持たずに大海原に出ちゃったので、本番後は毎回“ひとり反省会”……。ですよねぇ?
宮崎:先日、『ネプリーグ』に呼んでいただいた時の帰り道が、まさにそれでした。「あ~、あの問題、本当は答えられたのに~」とか、初共演する他局出身の女性アナウンサーも多かったので、ポジションを探っているうちに終わっちゃいました。
神田:私も常に反省しますし、面白くなるように計算していた時期もあったんです。でもそれって視聴者の方にも共演者さんにも気づかれますよね? だからもう止めました。芸人さんや周りの方にイジられてこそ、存在価値が出る。それでいいと思えるようになりました。実はNHKを辞めてから身長が1cm伸びたんですよ。色々気にしなくなったからだと思います。
中村・宮崎:(爆笑)