自民党総裁選の本命とされる小泉進次郎氏とともに注目が集まっているのが夫人の滝川クリステルだ。進次郎総理誕生となれば当然、ファーストレディになる。
総裁選では夫人が街頭で応援演説に立つケースもあることから、党内には「滝クリ人気で自民党への逆風をなんとかしてほしい」(ベテラン議員)との期待があるが、これまで進次郎氏は「妻の選挙応援」を否定してきた。
「私の選挙に妻が出てくることはない。政治家の奥さんは大変という、世の中の見方を変えないと、政治家に(なりたい)という人も出てこない」
5年前、結婚を発表した後に地元・横須賀市内の実家前で取材に応じた際にそう語り、滝川も、〈「政治家の妻はこうあるべき」という形に捉われず、私らしく、ありのままの生き方、スタイルを尊重してくれることを話し合う中で感じることができた〉と自身のインスタグラムに書き込んだ。
タレント出身の政治家の妻と言えば、かつては司葉子(相沢英之・元経済企画庁長官の夫人)や水野真紀(後藤田正純・徳島県知事の夫人)が夫の選挙を手伝ったことで知られるが、結婚時の言葉通り、“滝クリの選挙応援”は見られなかったという。
「進次郎さんは選挙になると他の候補の応援に全国を飛び回る。そういう場合は奥さんが地元を守るのが普通なのですが、滝川さんが地元の集まりに顔を出して頭を下げたなんて見たことも聞いたこともありません」(地元支援者)
また、進次郎氏は結婚発表で「育休取得」を表明し、こちらも公約通り環境大臣時代に第一子が生まれると大臣として初の育休を取った。
現在、2人の間には2児がいる。「家事は完全分担制で、進次郎氏は地方出張から疲れて帰ってきても子供をお風呂に入れたりと、しっかり子育ても分担しているそうです」(同前)という。互いのライフスタイルを尊重し合っているようだ。
そんな滝川は「政治家の妻」となっても自分の仕事を大切にしている。
結婚前の2014年に自ら設立した一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブルの代表としての活動だ。同財団は「共に、生きる。」をスローガンに、アニマルウェルフェア(動物福祉)の向上と犬猫の殺処分ゼロ、絶滅の危機に瀕する野生動物保護などを訴え、シンポジウムの開催や全国の学校・児童館などへの絵本寄贈などを行なっている。