安倍元首相が残していた「アドバイス」
最近ではこんなエピソードもある。30年以上、政界を取材しているジャーナリスト は「安倍元首相は生前、高市氏に“あるアドバイス”を残していた」と明かす。
「自民党の歴代首相は在任中に派閥を抜ける慣習があり、それは安倍元首相も例外ではなかった。第四次安倍内閣が終わると、彼は元の清和会に戻りのちに会長になったわけですが、その際に2011年にすでに派閥を抜けていた高市さんは『安倍さん、私も一緒に(派閥に)戻りたい』と強く打診。
しかし安倍さんはそのとき『高市さんは前の総裁選に出たとき、派閥に関係なくいろんな人に頭を下げて協力してもらった。しばらくはそのまま(無派閥)がいいよ』と断ったのです。
今回の出馬に際して本人は『強いバックがいるのは正直羨ましいけどね、結局(派閥には)戻らなくてよかった』と周囲に漏らしていて、もしあのとき派閥に戻っていたら、今回の総裁選出馬はなかったかもしれませんね」
生前の安倍元首相が「彼女こそ保守派のスター」と評価した高市氏。持ち前の“運と愛嬌”は総裁選でも活かされるのか──。
(了。前編から読む)