うずらの卵が贈られるワケ
一方、地方自治体からの優勝杯は地元開催の地方場所のみというパターンが少なくない。3月に大阪で開催された春場所では、大阪府知事賞として「地酒72本、青唐辛子味噌120本、岩おこし1000枚、551蓬莱豚まん370個、究極の和プリン144個、小倉屋山本だしパック750パック、河内もなか350個、醤油72本、黒糖400袋」が贈られた(毎年内容は一部変更となる)。
先の7月に開催された名古屋場所は、同場所で初めての優勝となった横綱・照ノ富士が驚いたという副賞もある。愛知県知事賞の副賞として贈られた「うずらの卵の水煮1万個」である。
「愛知県では生産量日本一(全国シェア60%)のうずらの卵の水煮を小学校の給食に使かっていたが、今年2月に福岡市で小学生が学校給食のうずらの卵で誤嚥事故を起こして亡くなった。その影響で給食での使用を見合わせたことで在庫の山となった。愛知県が買い取るかたちで、従来の名古屋コーチン(肉100キロ、卵1000個)、花束(バラ、キク等あいちの花 合計200本)に加えてうずらの卵を副賞にしたのです」(地元紙記者)
副賞の授与は千秋楽を現地観戦しないと観られないものだが、どういった変わり種があるのか、観戦に訪れて一度確かめてみるのも面白そうだ。