〈海外取材拠点での連日のご活躍、大変お疲れ様です。この度理事を退任し、17日付で「海外総支局業務改革担当」のポストを拝命しました〉
その後、〈与えられた主なテーマは、▼海外における取材力・発信力の強化と▼時代にあった業務・体制・リスク管理のあり方です〉〈特派員ならではの、地に足のついた付加価値のある情報発信がどこまでできるかが、NHK報道に対する視聴者の信頼を大きく左右すると考えています〉と、海外報道に関する意気込みが語られている。前出のNHK関係者が語る。
「メールが届いたこともびっくりでしたが、“NHK報道の信頼”に言及している点も印象的でした。傍田さんにとっては、なかなか重みのある言葉ですよね……」
メールの後半では〈今後できるだけ多くの総支局にお邪魔して、特派員の皆さんの生の声を聞きたいと思っています〉〈先になるかもしれませんが、順次、総支局長の皆さんと日程のご相談をさせていただければと思います〉と綴っている。
「正直、ヒアリングであればリモートでも可能ですし、支局視察も大名旅行にしかならない気がします。今後実際に海外視察が行われるかどうかは不明ですし、傍田氏自身がトラブルを起こしたわけではないですが、引責辞任し理事職を外れたとはいえ、またこういった権限を持つことには疑問が残ります」(同前)