もちろん、高市氏が新党結成して超短期決戦となる今回の総選挙を戦うには準備期間が足りないというリスクがある。
たとえ新党結成までは至らなくても、高市氏が自民党内外の保守勢力の結集に動けば、総選挙後にキャスティングボートを握る可能性がある。
「石破氏が今回の総選挙で自民党の議席を大きく減らした場合、党内で責任論が高まるのは間違いないでしょう。その時に高市氏が反主流派を率いて倒閣に動く可能性は十分にあります。むしろ、高市氏が党三役も入閣も蹴って無役になったのは、そういう状況になった時に動きやすいようにと考えたのかもしれません」(宮崎氏)
新党結成か、それとも総選挙後のリベンジマッチか。果たして高市氏はどちらを選ぶのか。
(了。第1回から読む)
※週刊ポスト2024年10月18・25日号