ハマスの「レイプトンネル」地図
国連の専門家チームは今年3月、「ハマスによる大規模攻撃の際、少なくとも3か所で性暴力が行われたと信じるに足る根拠が見つかった」と発表した。ハマス側は性暴力疑惑を否定しているが、襲撃から1年経った2024年10月7日、ショッキングなポスターがロンドン地下鉄の駅に掲出された。
「反ハマスの活動家たちが、人質の返還を求めて、複数の主要駅にポスターを掲出しました。ガザでハマスが作ったとされる地下地図に“人質処刑トンネル”や“レイプトンネル”といった言葉をあしらったものです。ロンドン交通局の許可を得たポスターではないとみられます」
性暴力疑惑をはじめハマスを批判する声は多いが、一方でイスラエルに対する国際的な批判も高まっている。
「イスラエル軍による報復攻撃は、子どもも含めて大勢の民間人を巻き込んでいます。ガザ地区の保健当局は、4万1000人を超える死者が出ていると発表しました。停戦の見通しが立たないなか、犠牲者は今後も増え続けるとみられています。
ガザ地区での戦闘をめぐってはさまざまな報道や発表がありますが、ハマスとイスラエル双方に意図的なメディア露出をしている可能性が拭えません。発信された情報を慎重に受け止めたうえで、中東の平和のために諸国が考えていくべきでしょう」
この悲しみの連鎖が終わる日は来るのか。