アイキャッチ1本目候補②

田村家のお正月。必ず家族で集まりおせち料理を食べていたという

仲良すぎの田村家「正月の風景」

 僕ら兄弟は仲がいいんです。これもオフクロの采配がうまかったんだと思います。僕らは男同士ですから、ベタベタした付き合いはしませんが、正月は必ずオフクロのいる僕の家にみんなで集まって、酒を飲んでおせち料理を食べていました。僕はごまめ(田作り)が好きだから、自分で作ったりもして(笑)。兄弟みんな酒が好きだから、正月にみんなで飲む酒量はすごかったですよ。

 兄弟で集まっても、芝居の話はいっさいしないんです。ケンカになるから。だから、たいした話はしません。みんな真面目で無口なほうですしね。昔、オヤジのお弟子さんで、よく遊んでくれたあの人は最近どうしてるとか、兄貴んちの子どもは中学生になったんだなとか、そんな話。僕の女房がいちばん年下だから、「正和さん、美味しいなら美味しそうな顔して食べてくださいよ」なんて軽口叩いたりしてね。そんな僕らの周りを、子どもたちが賑やかに走り回っている、というのが田村家の正月の風景でした。

 両親の法事でも、よくみんなで京都の二尊院に集まりましたから、法事のあと子どもらも連れて、小さなお茶屋さんで飲み食いしたり、兄弟で京都の祇園の小さなクラブで一緒に飲んだりしたこともあります。高廣兄貴は日本酒が好きで、飲むと怒りっぽくなることもありました。僕らに対してじゃなくて、世の中の理不尽なこととかに対してね。正和兄貴と僕は、ビールを飲んだ後、白ワイン。正和兄貴は飲んでも物静かでした。僕は今じゃめっきり弱くなって、ワイン2杯がせいぜいです。

 母が元気な頃、正和兄貴がジャージを着て正月の挨拶に来たことがありました。ジャージといっても、高級ブランドのものだったのですが、オフクロが「新年の挨拶にジャージは良くない」と小言を言ったものだから、正和兄貴はすぐに自宅に戻って、今度はタキシードに着替えて颯爽と現われたんです。驚いたし、家族中で大笑い。正和兄貴はそんなお茶目なところがあったんですよ。

 余談ですが、両親は男の子が続いたので、正和兄貴が生まれる前は「今度こそ女の子だ」と「和子」という名前を用意していたんだそうです。生まれてみたら男の子だったので、正和にしたんだそうですよ。僕のときも「今度こそ女の子を」と思っていたらしいんだけど、4人目も男だったからがっくりして、オフクロは産んだときのことを覚えていないそうです(笑)。

関連記事

トピックス

高知県のサイトにて、「高知家の娘」としてかつて登場
《所属事務所がスッキリ回答》広末涼子、地元紙・高知新聞のロングインタビューがこのタイミングで実現した理由
NEWSポストセブン
Snow Manの渡辺翔太と向井康二
《Snow Man渡辺翔太&向井康二》“なべこじコンビ”のサウナ帰り姿をキャッチ 肩を組んだり輪になって話したり“素”の時間を満喫 
女性セブン
手越祐也が『イッテQ』復活
「ノーギャラでも出たい!」手越祐也『イッテQ』復活までの暗闘1600日 降板後も共演者たちとの交流は継続、宮川大輔は復帰を番組に掛け合っていたか
女性セブン
高知県をPRする記者発表会に出席していた広末涼子(時事通信フォト、2014年)
《県の娘》広末涼子を地元が熱烈バックアップ 高知新聞は「地元が復帰のきっかけになれば」「東京の方とは違う目線で見ている」
NEWSポストセブン
田村家のお正月の風景。左・田村正和さん、右・田村亮さん
《『古畑任三郎』では今までにない自分を》俳優・田村正和さんの知られざる晩年「もうやりきった…」77才で他界した2人の兄を語る弟・田村亮
NEWSポストセブン
3月末で解散した尼神インター(時事通信フォト)
《解散して仕事減った》苦境打ち明けた「尼神インター」衝撃解散から半年の現在、美を追求する誠子と改名した渚の“距離感”
NEWSポストセブン
愛子さまへの公務の願い出も増えつつあるという(2024年9月、栃木県那須町。撮影/JMPA)
《初の海外公務へ》愛子さま、来年のブラジル訪問計画が水面下で進行中 2025年は日本とブラジルの国交樹立130周年の記念の年 
女性セブン
広末涼子がいよいよ女優業復帰に向けて本格始動か──
《ついに女優業を再開へ》広末涼子「来年から映画と舞台を1本ずつ」地元紙に明かしていた今後の仕事内容
NEWSポストセブン
東京駅構内を歩くNumber_iの平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太
Number_iの平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太を東京駅でキャッチ 仙台公演から帰京、隠しきれぬオーラに黄色い歓声がこだま 
女性セブン
“韓国遠征”を報告する「スタナン一家」(現在削除済み、画像提供:あっちゃん @8nyn10)
《女攻略のために韓国遠征行ってきます》“ナンパ師グループ”の「SNSで性的画像投稿」が国内外で物議 グループは「無期限活動自粛」も、韓国メディアは「取材を進めている」
NEWSポストセブン
女性弁護士のスーサナさん(時事通信フォト)
《左足首を鎖でつながれて》ハマスの人質だった女性弁護士「ベッドに引きずられ…」「彼は下着姿でやってきた」子供部屋で監禁され…性的暴行を告発【音楽フェス襲撃から1年】
NEWSポストセブン
大谷翔平(写真/ロサンゼルス・ドジャース公式Xより)
《愛犬と同伴出勤》大谷翔平、初のポストシーズンはデコピンを散歩させながら球場へ 上下ジャージでリラックスモード撮 
女性セブン