まるで“日本のサグラダ・ファミリア”だ。7年半前に始まった秋篠宮邸の改修工事は、終わりを迎えたかと思いきや、あれこれと理由をつけては追加工事が繰り返され、決して“完成”しない。国民に向けて説明が必要な段階に来ているのではないだろうか。
秋篠宮ご夫妻は10月5日、京都府立植物園の開園100周年を記念する式典に出席され、記念植樹に臨まれた。紀子さまが植えられたのは、学問の神様として名高い菅原道真にゆかりのある「紅和魂梅」だった。
「悠仁さまの大学受験が目前に迫っていますから、第一志望校合格への願いを込められたのかもしれませんね」(皇室記者)
笑顔を絶やさずに公務に臨まれた紀子さまだったが、その心中は穏やかではない。
「紀子さまは9月の58才の誕生日に際して発表された文書で、インターネット上でのバッシングについて悲痛な思いを吐露されました。思い返せばここ数年、眞子さんの結婚や佳子さまのひとり暮らし、悠仁さまの進学先など、紀子さまは悩ましい問題に向き合われ続けてきました。
特に議論を巻き起こしたのが、国民がコロナ禍で日常生活を制限され困窮するなか、大金を投じて行われた秋篠宮邸の改修でした。どうやら最近、この秋篠宮邸で、新たな修繕工事の計画がスタートしたようなのです」(前出・皇室記者)
宮内庁が発表した「秋篠宮邸各所修繕第2回工事」
10月1日、宮内庁のホームページが更新され、「秋篠宮邸各所修繕第2回工事」が明らかになった。そもそも、秋篠宮邸を新しく建て直す計画が持ち上がったのは、およそ8年前、2016年頃のことだった。
「秋篠宮さまが皇嗣になられる御代がわりを控え、当時の秋篠宮邸は築40年を超え、老朽化が目立っていたので、大規模な改修は当然のことでした。着工は2017年1月で、工事は2段構えで行われました。
まず、工事中の秋篠宮ご一家の仮住まいとして御仮寓所を建設。続いて、ご一家が移り、無人となった秋篠宮邸を建て替えレベルの全面改修。工事終了後、ご一家には秋篠宮邸に戻っていただき、役目を終えた御仮寓所は、職員の事務所や収蔵庫として活用する計画でした」(宮内庁関係者)
2019年2月には総工費9億8000万円をかけて御仮寓所が完成し、秋篠宮ご一家は住まいを移された。しかし、ここから徐々に計画に綻びが生じ始める。秋篠宮邸の改修の当初の予算は25億円だった。
「ところが、2020年に工事が始まると5億、2億、1億円とたびたび予算が追加されました。住空間へ強いこだわりがある紀子さまが、『大理石はイタリア製で』、『もっと金をふんだんに使ってほしい』とさまざまなリクエストをしたからだとされます。結局総工費は予算から10億円近く増大し、約35億円に達しました」(前出・宮内庁関係者)
佳子さまの予想外のご希望も、工事を迷走させた。