職員と利用者家族の嘆き「退職もできない」「お金はどうなるのか」
運営に対して連絡すら取れない状況に、生活苦を嘆く元職員も多い。足立区の老人ホームで働いていた元職員Bはこう漏らした。
「離職票ももらえず、正式に退職できていない状況です。このままだと給料が振り込まれないうえに、失業手当も受けられいまま泣き寝入りしなければなりません……。テレビの取材では社長も『(支払う)意思はあります』『法務対応する』『(対応について)書面で正式発表する』などと言っていましたが、このまま逃げられてしまうんじゃないかと不安でしょうがないです」
職員だけではなく、転居を終えた利用者らの家族もまた、施設利用解約の手続きなどができずに頭を抱えている。
足立区の「老人ホーム」に母親を入居させていた女性は、こう漏らした。
「急に電話があり、『施設が閉鎖するので転居先を探してください』と言われたんです。退去日までに何度も施設に電話で問い合わせをしましたが『ボランティアなのでわからない』といった状況が続き、埒があきませんでした。
10日までになんとか退去はできましたが、運営会社からはその後も連絡がありませんね。入居時に支払った10万6000円の敷金に関しても説明はなく、不安に思っているところです……」