「佐々木希サンはギャルだから絶対に離婚しない」
そうした間にも、大人が二度見、三度見してしまうようなヤマンバギャルが渋谷センター街を闊歩したり、彼女たちのメイクが外資系の化粧品会社の商品開発に影響を及ぼしたりするような、海外をも巻き込む社会現象を起こすことになったギャル。それからだいぶ経ってギャルのメンタルを私に説いてくれたのは、ゆきぽよ(木村有希・27才)サンでした。
2020年、アンジャッシュの渡部建サン(52才)に複数の女性との不倫が報じられ、芸能活動を自粛することになったとき、『サンデージャポン』(TBS系)でそのネタを扱っていた際、パネラー席に座っていた彼女が「佐々木希サン(36才)はギャルだから絶対に離婚しない」と意見を述べたのです。
MC席の脇で解説していた私は、“離婚する派”でした。ですが、報道によれば相手女性を電話越しに問い詰め、渡部サンとの交際時期について確認したり、相方の児嶋一哉サン(52才)がラジオ番組で謝罪をしているのと同じ時間にインスタグラムを更新したりする佐々木サンに対して、「なんて肝が据わっている女性なんだろう」と感心したのは覚えています。
思えば、みちょぱ(池田美優・25才)サンや藤田ニコルさん(26才)、ゆうちゃみ(古川優奈・23才)サンらギャルの多くは名コメンテーターですよね。
つい最近では、MY FIRST STORYのHiroさんとの結婚を発表した山本舞香サン(27才)がルックスでもメンタル面でもギャルだとお見受けしています。元カレが不祥事を起こした際には傍らで寄り添い、支えていらして、元カレが復帰したタイミングで自らも事務所を移籍。くしくもその事務所は平成のギャルのカリスマ・益若つばさサン(39才)や前出のゆきぽよサンが所属されているんですよ。
その山本サンは、『おむすび』の「2007年 再びの神戸」編の新キャストとして朝ドラデビューが決定しています。NHKさんの“ギャルリサーチ力”には感服いたします。
彼女との交際発覚後、記者さんに対してHiroさんが「つきあってて、同棲してて、抱きしめました」と言い放ったエピソードを知り、Hiroさんよりも、そう言わせた山本サンにギャル魂を感じたところです。
『おむすび』で紹介された「ギャルの掟」には、「【1】仲間が呼んだらすぐ駆けつける」「【2】他人の目は気にしない。自分が好きなことは貫け」「【3】ダサいことは死んでもするな」……とあり、実際、結は補導されたルーリー(みりちゃむサン・22才)の元へ誰よりも早く飛んでいったし、その後、どう見ても警察に慣れていて(苦笑)、ギャルたちの気持ちに寄り添えている母(麻生サン)にもギャルの精神を感じました。
おそらくこれから、こうした痛快エピソードがたくさん出てくるのではないかと思われる『おむすび』。私は嫌いじゃないですし、かつてジュリーが『OH!ギャル』で歌ってくれた「女は誰でもスーパースター」には、その通り!と思います。そして、歴史にその名を刻んだ多くのギャルの皆さんには、その神髄を教えてくれたことに感謝します。あざまる水産~!
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!+』(メ~テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2024年11月7日号