近藤:そう! ぼくは神奈川の田舎から出てきたばかリで、初めての本読みでドキドキしてたら、隣からものすごくいいにおいがしたの! 誰だろ?と思ってたら、本読みが始まって、その子が「麗子」って役の人だとわかって、台本見たら「三原順子」って。「そうか~三原順子っていうのか~」って思って。
三原:そうだっけ?(照れながら首をかしげる)
近藤:香水なのかシャンプーなのか。とにかく高級な香りで。「こんないいにおいがする中学生は、オレの地元にはいない!」って思ってさ~。都会的で洗練されているというか、ピンクか紫の長めのカーディガンを着ていたのまで覚えてる。“金八”の生徒役の中でもずば抜けて美人だったから、ぼくはあのにおいにやられてしまった(笑い)。
三原:やめてよ~(笑い)。清はみんなのマスコット的な感じで、同じ年なんだけど、かわいくて構いたくなる感じだったよね。
近藤:そうそう、あの頃はお互い役名で呼んでいたよね。ぼくは星野清役だったから「キヨシ」。三原さんは「レイコ」って。“金八”って、本当の学校のクラスって感じだったよね。
三原:そう。本当の中学校のクラスとまったく同じ。グループもあったよね。いわゆる真面目なグループ、やんちゃなグループ、おとなしいグループとかに分かれてて。
近藤:ぼくたちはちょっと真面目じゃない系。でも、思いっきりはずれてはいない感じだったよね。あとさ、プライベートでそのグループのみんなと修学旅行みたいにバスで出かけたのを覚えている?
三原:行ったね~。
近藤:確か脚本家の小山内(美江子)先生のおうちだったかな。