2006年には事務所の後輩で、嵐の2年後に結成されたKAT-TUNが颯爽とデビューを飾り、社会現象ともいえる人気を博した。しかし、「すぐに辞めようと思っていた」はずの少年たちは決して腐らず、揺るがなかった。KAT-TUNのデビューが決まった頃、二宮、櫻井とテレビ局のスタジオで一緒になった駒井さんは2人の様子に驚いたと語る。
「ちょうどKAT-TUNの活躍を大々的に報じるスポーツ新聞があって、それを読んだニノが“すげえなあKAT-TUN、カッコいいよなぁ”と言ったんです。勢いのある後輩を見て素直にそう言えるなんて、嵐はすごいと思いました。彼らは売れない時期でも焦りはなく、自分たちのペースで歩いていて、地に足がついている感じがしました」(駒井さん)
その言葉通り、やがて嵐の歩みに世の中が追いつくことになる。
(第2回へ続く)
※女性セブン2024年11月7日号