年末まで最大のスポーツイベントと言っていいかもしれない。日本では、福岡ソフトバンクホークスと横浜DeNAベイスターズが対戦する日本シリーズ、アメリカではドジャースの大谷翔平選手が出場するワールドシリーズが開催される。両シリーズが日本時間で日程がモロかぶりしているのだ。その影響と懸念とは? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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野球シーズンもいよいよ大詰め。MLB(メジャーリーグベースボール)はワールドシリーズ、NPB(日本野球機構)は日本シリーズを残すのみとなりました。
今年は昨年に続いてワールドシリーズと日本シリーズの日程が同じ。しかし、今年はワールドシリーズに大谷翔平選手と山本由伸選手が出場するため注目度が違います。
ニューヨーク・ヤンキースとロサンゼルス・ドジャースが対戦するワールドシリーズも、福岡ソフトバンクホークスと横浜DeNAベイスターズが対戦する日本シリーズも、第1戦―26日(土)、第2戦―27日(日)、第3戦―29日(火)、第4戦―30日(水)、第5戦―31日(木)、第6戦―11月2日(土)、第7戦―3日(日)に予定されています(日本時時間)。
試合開始時間はワールドシリーズが9時8分(日本時間)からで、日本シリーズが第1・3・4・6戦が18時30分で第2・5・7戦が18時から。つまり、同じ日の朝にアメリカ、夜に日本で試合が行われ、しかも両方とも地上波の生中継があります。
驚かされるのは、フジテレビが夜にワールドシリーズの再放送を行うこと。当初の予定を変更して、第1戦は26日(土)19時~21時、第2戦は27日(日)19時~19時58分、第3戦は29日(火)17時48分~18時30分、第4戦は30日(水)19時~20時54分に再放送することを発表しています。ちなみに第3戦が行われる29日(火)はフジテレビが18時30分から日本シリーズを中継するため、夜の同時間帯の再放送はできないのでしょう。勝敗次第ではあるものの第5戦以降も同様に再放送することが推察されます。
同じスケジュールで、同じ4勝先取の7試合が行われ、しかも夜にはどちらも放送されるわけですから、両者が比べられるなどの影響は避けられないでしょう。では、どんなことが比べられ、選手や野球そのものにどんな影響があるのでしょうか。