「やっぱり“させていただいている”という意識が大事。だから、活動先で物品、飲食など対価は全く受け取らない。爪楊枝一本だって受け取らない。勧められるけど、その誘惑に負けそうになったこともないね。自分で初めに決めたことだから。明日は我が身です。たとえば明日、大分で災害があるかもしれない」
ボランティア活動と向き合ってきた約20年。今年3月にはNEWSポストセブンの取材に「85歳を区切りにボランティア活動からは一線を退く」と打ち明けている。今後、どうするのか。
「私はボランティアができなくなる時が、死ぬ時だと思ってる。後継者、弟子とかもいらない。あと15年、100歳までは最低でもしたい。夢は130歳まで生きること。
でも、85歳からやりたかったことがあって、そのためにはボランティア活動は控えないといけないと考えています。ただ、自分の夢を叶えるのは2年後になりそうですわ」
後編ではボランティア活動からの「引退宣言」を撤回した尾畠さんが抱く“長年の夢”を語った。
(後編につづく)