応援演説に来たのになぜか裏金批判を展開する青山繁晴氏
一方の下村氏には自民党総裁選で石破茂・首相に僅差で敗れた“保守のカリスマ”高市早苗・前経済安保相が応援に入った。
高架下の会場では、演説が始まる前に、反対派がサザエさんのエンディングの替え歌で「ほーらほーらー自民は~、うそをつ~く~ さーなえさん さなえさん」と歌っていた。そこに高市氏が到着した。
「高市早苗です。新時代を切り開く下村博文候補をよろしくお願い致します。私は総合的な国力を今こそ強くしなければいけない、そう訴えをいたしております。国力とは何か、それは外交力であり、防衛力であり、経済力であり、技術力であり、総合力でございますが、そのすべてに関係するのが経済力でございます。下村博文候補が経済力の重要性を訴え、なによりもこれからの日本の、強い経済を作っていく。経済成長を支えていくのは、皆様おひとりおひとりの力と私は思っております。
コロナ禍の深刻な状況で、たくさんの方がお亡くなりになっている。その中で下村政調会長は歯をくいしばって、感染症の対策をする、また経済をじっくりと行なう、一生懸命やってくださった。そのころ私は総務大臣でございましたので、一緒に仕事をさせていただいたんですけど、またこれから一緒にやらなければいけないことはたくさんあります。いざ、どうやったら皆さんの命を守れるか、そういった取り組みを下村博文さんと一緒にやらせてください」
経済の真面目な話ばかりだったせいか、聴衆は盛り上がってはいなかった。別の日、高市氏と同様、岩盤保守層に根強い支持がある青山繁晴・自民党参院議員が下村氏の応援に立ち、こちらは「政治とカネ」の問題に正面から切り込む演説をして驚かせた。