「処分の期限が決まっていない」という問題
後援会幹部のひとりはこう話した。
「(九州場所宿舎の)稽古場は老朽化していたので、役員会で今年の九州場所のために建て替えを計画していました。ところが、取り壊したのはいいが、いつまでに稽古場をつくればいいのかもわからない。もちろん宮城野部屋が再興されれば、南蔵院にお願いしてこれまで通り宿舎として提供するつもりですが、今は更地になったままです」
後援会幹部も戸惑いをみせるが、宮城野部屋が無期限閉鎖となった時点で、後援会が宮城野を名乗れなくなったのだという。
「元横綱・白鵬を個人的に応援することしかできない。後援会は休止状態となり、集めていた後援会費はすべて返還しました。会長はじめ会員が高齢化しており、再結成できるか不透明な状況。いずれにしてもこれまでのような活動はできないと思います」
この後援会幹部は「稽古場はプレハブのため宮城野部屋の復活が決まればすぐにでも建てることはできる」とするが、「一番の問題は期限が決まっていないこと」と頭を抱える。
「協会の処分に一貫性があればいいんですが……。親方がこういうことを見逃したら1年閉鎖、といった基準が決まっておれば対応もできるが、明確なものがない。処分を受ける親方によってその内容が違うとなればなおさら。会員に“あと何年待ってください”と言えないのが辛い」(前出・後援会幹部)