差し入れも見学もできない
宮城野親方は処分が決まった直後に後援会関係者宛に手紙を送っている。これで後援会関係者の心が折れたという。
「伊勢ヶ濱部屋預かりとなった時点で、宮城野部屋がないのと一緒。親方や力士への差し入れ、稽古見学もできないと書かれていました。宮城野親方への後援会活動が一切できないということの通達で、年1回の本場所を楽しみにしている後援者たちはへこみましたね。そのまま相撲を見なくなった会員もいるし、近くで宿舎を構える別の部屋の後援会に入った会員もいます」(前出・後援会幹部)
東京、名古屋、大阪にある宮城野部屋の各後援会でも同じ動きがみられるというが、宮城野部屋の部屋閉鎖処分はいつ取り消されるのだろうか。相撲担当記者が言う。
「相撲協会から処分解除への具体的な期間は示されていない。伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)が65歳の定年を迎える来年7月説が有力だが、他にも閉鎖から1年となる来年3月場所後という説も流れている。その一方で、宮城野親方がギブアップして退職するまで続くという説も協会内から聞こえてくる。結局は何も決まっていないということになる」
宮城野親方の言動には賛否がある。ただ、大相撲を愛する支援者まで切り捨てるとなれば本末転倒にも見える。協会の真意は一体どこにあるのだろうか。