「今のところはファンの皆さんに温かく見守っていただけているのでいいんですけど、そういった性的な目線の方が増えてきますと……少し危惧するところはあります。今SVリーグだと写真撮影に許可がいるとかそもそもNGの場面も増えてきているんですよ。
うちはただのクラブチームですけど、あまりにも度が過ぎる場合はルールを作らざるを得なくなる可能性はあります。
だからといって1枚ずつ何を撮ったかなんてお客さんに対して確認できませんので、これに関しては皆さんのモラルやマナーにかかっていると思いますね」
ファンとの向き合い方にこう私見を述べた寿台氏。慣れないチーム運営で苦労することもあるが、直近ではSVリーグに移籍する選手も輩出した。発足時からセッターとして活躍していた藤倉由貴選手は実際に栄養士として同グループで働きながら、昨年7月にトライアウトを経てSVリーグ『PFUブルーキャッツ』に移籍している。
チームの名前が売れることで増えた心配事。それらを打ち消すような信念を「ビオーレ名古屋」はもっている。“型破り”のチームは、これからもさまざまな壁を乗り越えながら成長していく──。
(了。前編から読む)