心ないコメントに傷つき、「なぜ、こんなことを書き込んでくる人がいるんだろう」「何がしたいのだろう」──悲しみや悔しさが頭の中で渦巻いた。SNSはいったん休止した。
移動ができるようになると知人のいた大阪へ避難し、その後、子どもたちの希望もあり、また熊本へ戻って暮らすことを選んだ。熊本で生活を再建し落ち着いてくると、心理学の本を手に取った。
「子育てを始めてから、子育てのことなどに悩むと図書館で心理学の本を借りて読んでいたんです。このときも、バッシングする人の心理を知りたくて本を読みあさりました。私は自分の状況をただ知ってほしくて発信していたけど、客観的じゃなかった。それが気に入らない人がいたってことなんですよね」
本で学んだことで、当時の出来事を100%消化して乗り越えることはできなくても、癒やしや救いにはなったという。