これからは、また女優の仕事も増やしていきたいと語る。
「若い人がターゲットのドラマや映画が多いですよね。そういう作品もいいですが、私と同年代の中高年をターゲットにした、私たちの抱えている問題や悩み、楽しみが描かれている作品があったら、ぜひに、という気持ちです。
ただ、芸能界のお仕事って、自分がやりたいからやれるものではないと思うんです。流れがあって、それに乗れるかどうか。子育て中はせっかくオファーをいただいても、忙しくてお断りせざるを得なくて残念に思ったことがありました。だんだん子どもたちの手が離れてきたので、これからはうまく波に乗っていけたらいいな、と思っています。お仕事ください(笑)!」
様々な経験をして第二の人生を歩み始めた井上晴美さんだった。
(了。第1回を読む)
◆取材・文/中野裕子(ジャーナリスト)