昨年7月11日には、弁護士が解説するあるインターネット上の記事を閲覧していた。
この記事は、外患誘致罪を解説するものだった。外国と通牒して国内に武力行使をする、という犯罪で、国内法で唯一、法定刑が死刑しかない犯罪だ。国家の存立を危険にするということから、死刑しかない犯罪だがこれまでに適用されたケースはない。
「これまでの裁判を通して、瑠奈被告が国家転覆を目論んでいたとは考えにくいです。おそらくは自分がやったことを念頭に『死刑』について調べていたのでしょうね」(道内事件担当記者)
また、昨年7月14日には「遺体の一部」に関する記事を閲覧していた。
この記事中では、例えば「アインシュタインの脳」を検死を担当した医師が持ちだしたことや、1917年にスパイ容疑で処刑されたあるフランス人女性の頭部が防腐処理をされて博物館に展示されていたことなど、世界のさまざまな事例が紹介されている。瑠奈被告が自宅に保管する被害男性の頭部や眼球などを見て、興味がわいたのだろうか。