小泉純一郎氏(写真/共同通信社)

小泉純一郎氏(写真/共同通信社)

真の国民政党を作り直せ

 牧島氏はより深い総裁選の敗因分析も求めた。

「高市(早苗)さんが最も党員票を取り、国民一般の支持が高い進次郎君が3位に終わったのはなぜか。党を生まれ変わらせる前にそこを解き明かさないと、同じことがまた起こります」

 そこにある懸念は、近年の党員の“変質”だ。野党時代に70万人強にまで激減した自民党員は、政権復帰後の約10年間を経て、105万人にまで回復した。その穴を埋めた30万人は、一強だった安倍(晋三)氏を支持する右派が多い。全体に高齢化し、穏健な中間層の影響力は下がっている。

「2つの敗戦で、進次郎君は党の刷新のために自分が果たすべき責任を改めて自覚したと思います。執行部を外れたのは絶好の機会です。進次郎君には、この際、冷静に原点に立ち返ってほしい。

 なぜ、自民党は一部の意見ばかりが通り、国民とズレた政党になったのか。それを見つめ直して、地域と結びついた、足腰の強い真の国民政党に作り直す。基礎から始めなければいけません。これは進次郎君が再びトップを目指す上で避けて通れない課題でもある。

 執行部を外れても、進次郎君には、神奈川県連会長の立場は残る。仲間たちは彼を待っています」

 神奈川は1970年代以降、自民党を飛び出した新自由クラブが生まれ、革新首長が次々誕生する“赤い太平洋ベルト地帯”と呼ばれた時期もある。

「自民党にとって地獄のような時期から、国会議員、地方議員が歯を食いしばって党員を1人ずつ増やし、王国と言われるまでに押し上げた。もう一度、それをこの地元から始めればいい」

関連記事

トピックス

松本人志は引退しない
《一方的に頭を下げたわけではない》松本人志が名誉毀損訴を取り下げるに至った「内幕」と入念に準備されたコメント内容
NEWSポストセブン
離婚を発表した菊川怜(時事通信フォト)
《玉の輿婚から8年目の決断》菊川怜、実家に戻り離婚前から見せていた“シンママの覚悟”
NEWSポストセブン
上垣皓太朗アナへの“容姿いじり”で炎上中の西山喜久恵アナ
《コメント欄閉鎖続く》新人男性アナの“容姿いじり”で炎上の西山喜久恵アナ、社内では“キクさん”と慕われ後輩アナらの相談係…番組降板はあるか
NEWSポストセブン
退社後初となるグラビア撮影に挑戦した渡邊渚アナ
元フジテレビ・渡邊渚アナ、8月末の電撃退社後“初グラビア” 今後の活動について「モデル撮影や執筆業など色々と挑戦していきます」
週刊ポスト
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
機関紙『山口組新報』巻頭に掲載された六代目山口組・司忍組長の近影、最新号の「編集後記」に滲むヤクザ社会が直面している課題
NEWSポストセブン
つばこじコンビ
《“つばこじ”コンビ復活の夜》Snow Man向井康二とIMP.椿泰我、サウナで汗を流し仲良く食事へ 事務所が変わっても“裸のつきあい”を続ける2人 
女性セブン
小泉家と共に歩んできた「国家老」は進次郞氏をどう見るか(写真/共同通信社)
“小泉家の国家老”が進次郞氏に直言「衆院選では幹事長の言いなりで敗北、『私の思う通りにやらせてください』と啖呵を切るぐらいでないといけなかった」
週刊ポスト
仲良く談笑する愛子さまと秋篠宮佳子さま(10月、赤阪御苑。撮影/JMPA)
愛子さまと佳子さま、仲良しのおふたりが園遊会で談笑 ともにパステルカラーの振袖で見つめ合いにっこり 
女性セブン
一味違った個性で注目を浴びている陸上選手の榎本樹羅(榎本樹羅のXより)
《皆こうゆうの待ってるでしょ》通称ムキ子の美人アスリートが「絶対領域」披露と「ファンクラブ開設」月額2万円強で彼女と何ができるのか
NEWSポストセブン
メディア嫌いではなく、"特定のメディア"が苦手な大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平がフジテレビ取材陣を険しい表情で拒絶、元木大介氏の手招きに目も合わせず 新居報道以降も大谷の怒りを再燃させたフジテレビ 
女性セブン
碑文谷一家本部。熊谷正敏総長は現役暴力団員でありながら、カンヌ国際映画祭でレッドカーペットを歩いたことで有名だ
【暴力団VS闇バイト】「ウチの縄張りで強盗をしたら断固叩きのめす」有名ヤクザ組織が強盗団に“義憤文”を掲げていた 幹部が口にした“掲示の理由”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 新型コロナワクチン「日本人を実験台」は本当か ほか
「週刊ポスト」本日発売! 新型コロナワクチン「日本人を実験台」は本当か ほか
NEWSポストセブン