「闇バイト」への関与を示唆する投稿
8月以降に発生した一連の強盗事件の逮捕者は、高額報酬を得られるとして「闇バイト」の“実行役”や“見張り役”として集められた人物がほとんどだ。これまで逮捕された約40名のうち半数以上が10代と20代で、借金など金銭的な理由から犯罪に加担した若者も多い。動機についてはまだ明らかになっていないが、本橋容疑者もまた金銭目的で「闇バイト」を探していたのだろうか。
男のSNSを見ると、1700件近くある投稿のほとんどがアイドルグループ『iLiFE!(あいらいふ)』に関するものだ。その内容からは関東圏を中心にこのアイドルの現場(ライブ)へ毎週のように参加し、ある時は大阪や名古屋にまで遠征する様子が見てとれる。これだけ“推し活”に励んでいたとなれば、金銭的に余裕のある生活を送っていたとも考えられるが、実際はそうではなかったようだ。
SNSでは他にも〈2ヶ月もニートしてたことに改めて驚きが隠せない〉(10月17日の投稿)などと、最近は定職に就いていなかった様子の本橋容疑者。この投稿があった3日後には「闇バイト」のような高額報酬の仕事をほのめかすやり取りもしていた。
10月20日に自身のSNSでは〈久々に仕事した 3時間で18k(編注:18000円) 流石にたすかる〉と投稿。それに対してフォロワーが〈えっ。時給めちゃくちゃ高くない?笑〉(同日、フォロワーのコメント)と返信。同容疑者は〈また詳しくお話しします(ぴえんの顔文字)〉と戻している。
さらに強盗事件があった直前にも〈金作るかあ〉〈仕事は頑張る〉などと発言。そして逮捕の2日前には〈色々ありましてしばらく他界します。多分連絡も返せなくなります 復活したらまた惜し活(編注:推し活)に励みます〉(11月3日の投稿)などの投稿を残し、更新はここで途絶えていた。