女性インフルエンサーたちによる飲食店や公共交通機関、公園などでの露出行為に対して、ネット上では、〈公然わいせつだ〉や〈捕まってほしい〉といった厳しい声が殺到している。しかし、法的な観点からすると、“公然わいせつ”とは、なかなか複雑な概念らしい。浦川祐輔弁護士が解説する。
「公然わいせつに該当するか否かは、“誰に見せようとしているか”など、さまざまなバランスによって決まります。本来は下着で隠されなければいけない部分の露出というのは一発アウトのわかりやすい要件ですが、周囲の人々に見えないように、あくまで撮影者だけに向けて一瞬だけ下着を露出した場合などは、公然わいせつに当たらない可能性があります。『周りのみんなに見える形か?』という点が重視されるからです」(浦川弁護士、以下同)
公然わいせつに該当するかどうかの判断は難しいため、もし逮捕する際は、違う容疑が持ち出されることもあるという。