「みんな唖然としていますよ。これだけ必死に応援してきたというのに大事な報告すらできないのかと」──こう語るのは岸信千世・衆院議員(33)の後援会関係者である。いま、彼の地元・山口県岩国市では信千世氏が「極秘結婚していた」と騒ぎになっているという。
信千世氏といえば、父は防衛大臣を務めた岸信夫氏、伯父は安倍晋三・元首相、曽祖父は岸信介・元首相であり、政界では「最強の世襲議員」などと言われてきた。慶應大学を卒業後、フジテレビに入社。報道記者などを務めた。その後、父・信夫氏の議員秘書になり、2023年4月、信夫氏の議員辞職に伴う補選に出馬し、初当選を果たした。だが、先の衆院選では1724票差という僅差で「奇跡の当選」といわれるほど追い詰められる事態に。激戦を制した後、支援者の前で「いただいた支援に感謝の言葉しかない」「地元、地域を大切にしたい」と感謝の弁を述べていたが、あれから1か月、彼の周囲はすっかり白けているという。
理由は選挙後、信千世氏の“隠蔽”が発覚したからだ。
「最近になって『信千世が8月にかねてから交際していた女性Aさんと入籍していた』『この11月に東京で披露宴をあげる』という情報が入ってきたのです。喜ばしいことなのですが、後援会の幹部ですら全く聞かされていなかったようで……報告を受けていない関係者はみんな一様にショックを受けていますよ」(後援会関係者)
実際、地元を駆け巡った情報通り、信千世氏は、11月下旬に都内の高級ホテルで結婚式をあげていたのだ。
「披露宴は11月23日。新婦と新郎友人らを招いて盛大に行っていました。新婦のAさんのウエディングドレスは鮮やかな刺繍が施された素敵なもので、お色直しでは、オフショルダーのワインレッドのドレスをお召しになっていました。綺麗な姿に周囲も息をのんでいましたし、Aさんを見つめる信千世さんの表情がなにより幸せそうでした」(夫婦の知人)
名門政治家一族の御曹司の結婚となれば、本来、地元にとっても吉報のはず。しかし、「報告がなかった」と明かす支援者たちが一様にショックを受けるのも無理はない。これまで岸家・安倍家のためにと、4代にわたり選挙を支えてきた地元にとって、自民党に大逆風が吹き荒れた今回の選挙戦は非常に苦しいものだった。その選挙を総力戦で戦い抜いた矢先のことゆえ、「一言あっても……」という思いがあるようだ。中には「ウソをつかれた」と憤っている人もいるという。
「みんな彼が独身だと思い込んでいるから、『いい人がいるから紹介するよ』などと声をかけるじゃないですか。そのたび、彼は『ありがとうございます。よろしくお願いします』とずっとトボケ続けていたことになるんですよ。結婚を誓った恋人がいたのならそう言えばいいのに。今となっては『感じが悪い人』に思えちゃう」(別の後援会関係者)