共犯者Aは、「アイアンヘッド」の名前で中国版SNSで過激な投稿を行う人気配信者であり、Bはそのカメラマンだった。姜被告は昨年からAに注目するようになり、強い憧れがあるとして、Aとコンタクトを取るようになった。
その後、Aの動画配信アカウントが凍結されるが、姜被告とAが「愛国者の1人なのに弾圧するなんて。できることがあったら言って」、「会いたい。動画見れないのは悲しい」などとメッセージでやりとりするなかで、AとBが来日することを知る。当時の姜被告のスマートフォンのメモ機能には、「ホテルを予約する」「Aに『危険を伴う』とほのめかされた」などと残っていた。
来日した際、成田空港までAとBを迎えに行き、その後、海鮮居酒屋などで食事。AとBと別れた後は、現場で実際に使用された赤色スプレーを1人で購入した。
事件当日、AとBと合流した後、姜被告は両名の荷物を持って近くの駅で待機をしており、現場にはいなかった。その間、Aは犯行を行い、その様子をBが撮影した。Xに投稿された動画によると、放尿をする様子も映されていた。
汚損された箇所は、職員が高圧洗浄機により清掃を行い、やむなく若干削れてしまった。専門業者でも完全な汚損の除去は難しいと言われ、提示された見積額は約460万円だった。2023年は年間で187万人が靖国神社を訪れており、金銭的損害にとどまらぬ影響を受けたのは想像に難くない。
撮影後、3人は再び合流して羽田空港へ向かい、AとBはそのまま出国した。AとBは日本国内での逮捕等に至っていない。