梅野とまったく同じフォーム
〈今季の甲斐は、2年ぶり7度目となるゴールデン・グラブ賞も手にするなど「扇の要」として高く評価されてきた。1980年代の広島黄金期に正捕手だった達川氏も高評価だが、一方の江本氏は、「キャッチャーとしての甲斐はいいかもしれないが、やはりバッターとしても見ないといけない」と議論を展開させた〉
江本:バッターとしての甲斐を見ると、阪神の梅野(隆太郎)と同じフォームなんだよね。あんなオープンに構えて膝を曲げて、しかも1本足で立つ。一番打てないフォームの見本ですよ。だから、梅野も甲斐も打率が低い。
中畑:そういうフォームじゃないと強く振れないという意識があるんだろうね。姿勢が下がっていくのはまだしも軸が大きくブレる型になっている。オレなら彼に1発を狙うことはもう諦めてもらって、逆方向にきっちり打てるようなすり足打法にさせちゃうね。
江本:キャッチャーってなんで同じ打ち方をするのか不思議で仕方がない。
達川:あれはキャッチャーに多いというか、ホークスのバッティングコーチにオープンスタンスからクローズに入るフォームが多いんですよ。
江本:それでは打率を残せない。ピッチャー目線から見ても打たれる気がしない。
達川:八重樫(幸雄)さんが有名ですが、ヤクルトで一時流行ったんですよ。
中畑:八ちゃん(八重樫)みたいな極端さはないよね。
江本:八重樫は独特だった。