ご挨拶のラストの「こ〜んな幸せな空間、あるかい?」のイントネーションは、どこか『全日本仮装大賞』(日本テレビ系)の相方であり、昭和の国民的大スター・萩本欽一サン(83才)のようで、ソロ楽曲『一億人の恋人(feat.乃紫)』にもピタリ当てはまっていると感じました。
私がステージ上の香取クンに初めて圧倒されたのは、2014年6〜10月にかけて上演された主演ミュージカル『オーシャンズ11』を見たときでした。
SMAP時代のソロパートのときと異なっていただけでなく、テレビ画面や映画館のスクリーンの中にいる香取クンとも大きく異なり、そういったフレームからグイーンと音をたてて飛び出してくるような圧倒的な存在感。軽やかなアクション。さらにはきらびやかな衣装が映えるボディーや、“あれ? 香取クンって、こんなに上手だったっけ”とパワフルなナマ歌に驚かされたものでした。
その日、近くの席で見ていらした三谷幸喜さん(63才)も、“フレーム”には収まりきらない香取クンに対し、とても興奮されていらしたのをハッキリ覚えています。
そして歌については、『香取慎吾二〇二二年 四月特別公演 東京SNG』を東京・明治座で見させていただいたとき、歌唱力が明らかに数段アップしていることに心から驚かされたものです。
このときは思わずスタッフさんに「歌が上手になっていてビックリした」という感想をお伝えしてしまったのですが、「ボイトレなど、ひとりでがんばっていたようです」と短いながらも香取クンの歌に懸ける想いを教えていただけました。