非常にセンシティブで難しい問題
在留クルド人は月曜日から土曜日までの週に6日間働き、日曜日に仲間と酒を飲み交わすことが多いという。ある日曜日の夜、記者はクルド人が集まるJR蕨駅前やJR西川口駅前で取材を試みた。
ハスギュル被告について尋ねると、陰部を表す日本語を連呼するクルド人の若者が印象的だった。記者が数人に囲まれて店を出られないような状況を作られることもあった。酒に酔っていることもあるだろが、日本語能力はそう高くないように感じられるケースが多かった。
「すべてのクルド人が事件を起こすわけではありません。ただ、川口市民がクルド人を恐れる理由は、それ相応にあるんです。
ニュースに取り上げられるような大きな事件はそう多くはないのかもしれませんが、若い女性が声をかけられて怖い思いをしたり、夜に塾に通う子供を送り迎えしないといけなかったりと、生活に支障が出ているのも事実です。その一方で、まじめに生きているクルド人もいる。非常にセンシティブで難しい問題なんです」(前出・クルド関係者)
ハスギュル被告の裁判結果に、注目が集まっている。