「突き詰めて深刻に対策を練ったことはないですが、私はできるだけのことをしようと(していた)。夫は夫で、各々でベストを尽くして対応していたと思います」
両親はベストを尽くしていたというが、それでも瑠奈被告の突飛な言動は止まらなかった。瑠奈被告のオカルトへの興味に話題が及んだとき、“禍神(まががみ)さまの修行”について明かされた。
「(娘は)精神世界がオカルトと被っていて、いろいろ神さまたちがいたり、お祓いする人と交流していた。
『禍神さまが現れた!』と言い、何かと聞くと説明してくれました。禍神さまに次々と“課題”を与えられて、クリアしなければいけないと。『精神世界で戦っている。日ごとに課題がきつくなってる、最後までできるかわからない』と弱音を吐いていて、疲れきっているように見えました」
浩子被告は、「娘はお祓いができる。実際にやって、謝礼をいただいたこともある」と明かす。瑠奈被告は店内での怪談ライブを売りにしたバーを訪れていたが、それも怖い話目当てというより、「(ライブに出る)怪談師は一般の私たちに見えないモノを見える人なのか、資質を見極めたい」という独特の理由だったという。