青空が広がった12月中旬、9日に膀胱がんのためこの世を去った小倉智昭さん(享年77)の葬儀がしめやかに営まれた。喪主を務めたのは、小倉さんと40年間連れ添った妻のさゆりさんだった。長年情報番組のMCを務め、交友関係も広かった小倉さんの“キャスターとしての最後”に、さゆりさんは複雑な思いを抱いているという。
「生前、小倉さんは熱心なコレクターとして知られていました。小倉さんの死後、さゆりさんはそういったコレクションを眺めながら、生前小倉さんと親交のあった人々を自宅に招いて、“お別れの時間”を過ごしてもらおうとしていました。ところが、小倉さんの死が思ったより早く世間に知れ渡り、その準備の時間がとれないまま葬儀の日を迎えることになった。それが心残りになっているようです」(芸能関係者)
小倉さんのコレクションは、本だけで数万冊、CDやDVDは合わせて約2万枚あった。それらに加え、腕時計や絵画、飛行機や鉄道の模型に、日本では手に入らない木材で作った貴重なゴルフクラブなどもあったという。