先輩アナと制作側の両方から評価
上垣アナは兵庫県出身で2001年1月6日生まれの23歳。大阪大学文学部を卒業し、フジテレビ入社とともに上京しました。「ベテランフリーアナに見える」と言われる落ち着いた佇まいは入社すぐに脚光を浴び、4月20日放送のゴールデン特番『FNS明石家さんまの推しアナGP』では先輩の出演を見学中だったにもかかわらずグランプリを獲得。
7月から『めざましどようび』のお天気キャスター、10月から『めざましテレビ』の「ココ調」と『キャラビズジャーナル』の単独MC、さらに10月27日の選挙開票特番『Live選挙サンデー超速報SP』では開票速報キャスターに抜てきされました。その他でも特番の出演機会が多く、しかも制作サイドから進行とゲストの両方で求められています。
進行役として評価されているのは、小学校低学年のころからモノマネをしていたなど自ら“アナウンサーマニア”と語っているように、1つ1つの言葉を大切にし、「どう伝えるのか」に向き合おうとする姿勢。よく考え、しっかり準備する姿は、すでに先輩アナウンサーたちから認められているようです。
また、教員免許(高校地理歴史、高校国語・中学国語)、防災士、二級小型船舶免許、酒類販売管理者の資格を持ち、「銭湯で長風呂 AMラジオを聴く、歌ネタ漫才のカバー」、特技は「地形図を見ながら歩く、テスト作り(架空の学校を想定して)」と公表する趣味も、制作サイドにとって魅力の1つ。得意な分野が多い上に深掘りしていて面白いため、ゲスト出演してもタレントのようにトークできるという強みがあります。
研修中から「逸材」「期待大」と言われ、なかには「よくフジテレビに入ってくれた」「ずっといてほしい」などと手放しで称える先輩アナもいました。決して見た目先行ではなく、パーソナリティそのものが認められているのでしょう。
取材していて印象的だったのは、アナウンス室では若手からベテランまで、制作サイドではプロデューサーからADまで、しかも男女を問わず期待され、温かい目で見守られていること。動画のイジリ騒動についても、入社前から先輩アナたちは上垣アナに丁寧なアドバイスをしていて、デビューの緊張をほぐそうとして言葉を間違えてしまったのが本当のところだったようです。