国内
まさかの「玉木総理」が浮上

「国民民主党・玉木雄一郎首相」が浮上 予算成立のメドが立たずに追い詰められた石破首相が「野党の協力で予算を成立させ退陣」「自公国で連立」の有力シナリオ

「玉木雄一郎首相」が浮上した背景とは(時事通信フォト)

「玉木雄一郎首相」のシナリオが浮上した背景とは(時事通信フォト)

 支持率は低空飛行を続け、もはや政界における新年の興味関心事項は“ポスト石破”に移ったと言っていい。自民党内でも複数の候補の名前が挙がるが、いずれも看板の掛け替えという印象が拭えない。取材を進めると、最有力シナリオとして「まさかの国民民主党・玉木雄一郎総理」が浮上していることがわかった。【前後編の前編】

政変の震源は国民民主

 2025年の日本を取り巻く国際状況は激しく変化している。韓国では尹錫悦・大統領の弾劾訴追案が可決され、米国には再びトランプ大統領が登場する。そうしたなかで日本政治の一番の焦点は、就任以来の支持率低迷が続く石破茂・首相がいつまでもつのか、石破退陣となった場合に後継首相が誰になるかだろう。

 政治のプロたちは、2025年の前半だけで石破首相に複数回の危機が待ち受けると予測する。そしてその結果、「自民党から総理が出せない」という状況が生じる可能性が高いと見られているのだ。

 まずは「1月危機」だ。米国のトランプ次期大統領は記者会見(12月16日)で、「石破首相が望むならぜひお会いしたい」と語った。

 これまでトランプ氏との会談を実現できなかった石破首相は1月20日の大統領就任式前の訪米を調整している。だが、この会談が鬼門になりそうだ。政治ジャーナリスト・藤本順一氏が指摘する。

「トランプ大統領との関係構築がうまくいかなかった場合、いきなり厳しい状況に陥るでしょう。自民党では首相が臨時国会で政治倫理審査会を開催させたことに『裏金問題を蒸し返して旧安倍派にさらなるダメージを与えようとしている』との不満がたまっている。首相が対米外交で失敗すれば、それを機に『外交下手の石破に総理を任せられない』と石破おろしの動きが表面化する可能性があります」

 この1月政変で石破退陣に追い込まれた場合、党内力学でポスト石破に急浮上するのは岸田文雄・前首相だという。

 岸田氏は総選挙大敗で石破政権の短命説が流れると、自民党に「資産運用立国議員連盟」を立ちあげて自ら会長に就任するなど「再登板」に意欲を見せ始めている。

「外交の失敗を理由に石破首相がおろされた場合、外交が得意な岸田さんに再登板のチャンスが生まれる。石破政権は林芳正・官房長官はじめ旧岸田派が支えており、岸田さんが急遽、後継首相になっても政権の骨格をそのまま引き継げる」(藤本氏)

 仮に石破首相がトランプ氏との会談を乗り切っても、次に待つのは「3月危機」だ。国会で2025年度予算審議が大詰めを迎える3月は2つの政変シナリオがある。

 3月9日の「自民党大会政変」がその一つ。政変のきっかけになるのは、玉木雄一郎氏率いる国民民主党が実現を求める「103万円の壁」問題だと見られている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

ブラジルを公式訪問している佳子さま(写真/アフロ)
佳子さま、外交関係樹立130周年のブラジルを公式訪問 子供たちと笑顔でハイタッチ、花柄のドレス姿も 
女性セブン
「寂しい見た目」の給食に批判が殺到(X /時事通信フォト)
《中国でもヤバい給食に批判殺到》ラー油かけご飯、唐揚げ1つ、「ご飯にたまご焼きだけ」と炎上した天津丼…日本・中国で相次ぐ貧相給食の背景にある“事情の違い”
NEWSポストセブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
家出した中学生を自宅に住まわせ売春させたとして逮捕された三ノ輪勝容疑者(左はInstagramより)
《顔面タトゥーの男が中学生売春》「地元の警察でも有名だと…」自称暴力団・三ノ輪勝容疑者(33)の“意外な素顔”と近隣住民が耳にしていた「若い女性の声」
NEWSポストセブン
山本賢太アナウンサーのプロフィール。「人生は超回復」がモットー(フジテレビ公式HPより)
《後悔と恥ずかしさ》フジ山本賢太アナが過去のオンラインカジノ利用で謝罪 「うちにも”オンカジ”が…」戦々恐々とする人たち
NEWSポストセブン
親日路線を貫いた尹政権を「日本に擦り寄る屈辱外交」と断じていた李在明氏(時事通信フォト)
韓国・李在明新大統領は親中派「習近平氏の接近は時間の問題」、高まる“日本有事”リスク 日米韓による中国包囲網から韓国が抜ける最悪のケースも
週刊ポスト
田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン