大の里が横綱に昇進するには、初場所で1横綱2大関を倒して優勝を手繰り寄せ、春場所で綱取りに挑むことが求められる。そのために大の里はどうすればいいのか。
「やはり二所ノ関部屋での稽古だけでは厳しい。部屋の関取は十両の白熊だけ。師匠(元横綱・稀勢の里)が稽古まわしをつけて胸を出しているが、師匠のような正攻法の四つ相撲の力士との対戦は少ない。幕内の多くが突き押し力士。九州場所で土をつけられたのは阿炎、若隆景、大栄翔、隆の勝で、出足が鋭かったり、一癖もふた癖もある力士に敗れている。
巡業では豪ノ山や錦木らとぶつかり稽古をしていたが、本来は苦手力士を求めてどんどん出稽古をするべきでしょうね。若貴は部屋に稽古相手がいたが、朝青龍や白鵬は出稽古に積極的だった。一門外の連合稽古に参戦するぐらいの厚かましさがほしい」(前出・若手親方)
2025年に照ノ富士の後釜に収まるのは、果たしてどの大関となるのだろうか。
※週刊ポスト2025年1月3・10日号