ダークホースは? と問うと間髪入れず「中央大」を挙げた。
「予選会からの勝ち上がり組ですが、1万mの平均タイム(上位10人)は全出場校で1位(28分15秒62)。トラックの力では国学院や青学よりも上です。前回は直前にインフルエンザ感染で力を出せない選手が出たが、いい選手が集まっている。あとはトラックではなく、ロードの20kmで力を出せるかどうか」
全日本4位の創価大、同5位で瀬古氏の母校である早稲田大の存在も気になる。
「創価大にはいい選手がいるが、優勝は厳しいのでは。花田勝彦監督を迎えて3年目の早稲田は、3番手争いに絡む力はつけていると思います」
(後編へ続く)
【プロフィール】
瀬古利彦(せこ・としひこ)/1956年、三重県生まれ。高校時代はインターハイで800m、1500mで2年連続二冠を達成。早稲田大学では箱根駅伝で4年連続して「花の2区」を走り、3、4年次では区間新を更新。大学時代からマラソンでも活躍し、国内外のマラソンで戦績15戦10勝。現在はDeNAアスレティックスエリートアドバイザーとして活動する。
※週刊ポスト2025年1月3・10日号