「当初は会えていた」山中氏が見ていた母・中山美穂
長野県で生まれた中山さんは、幼少期に両親が離婚。3歳のときに母親と生まれて間もない妹の忍の3人 で上京した。一時期は親戚の家に身を寄せるなど、複雑な生い立ちだった。中山さんは2002年、32歳で作家の辻仁成氏と結婚。翌年にはフランスのパリに移住し、長男を出産した。
「若いころは家庭の問題などもあったと思いますが、(2014年に)離婚してからは、子どもと離れていることが美穂のなかで大きかったのかもしれません。離婚した後もパリへ行ったりして当初は子どもに会えていたと聞いていますが、少しずつ子どもの心が美穂から離れていってしまったようです。
とても子どもが好きな子で、ロケに行っても知らない子とすぐに仲良くなって、遊ぶような性格でした。美穂の複雑な生い立ちを考えたら、“幸せな家庭を築きたい”と強く思っていたと思います。子どもが生まれた頃、子育てに専念したいから“芸能界を辞めたい”と言い出して周囲が説得したこともありました。だけど、思い描いていた結婚生活とは違ったことがいろいろあったのでしょう」
築き上げた“女優・中山美穂”というブランドを捨てる覚悟で、子どものことを想っていた中山さん。山中氏は「あと10年は女優や歌手をやってほしかった」と、悔やむ。