大阪生まれ大阪育ちの珠代さん(撮影/井上たろう)

セックスレスとの向き合い方、更年期障害の乗り越え方を赤裸々告白(撮影/井上たろう)

更年期を乗り越えた「原動力」

 その「島田珠代だって気持ちが生まれた」は、こう言い換えることもできる。

「言ってみたら“行為がない=女として見られてないような気がするモヤモヤ”は、ただの女側の勝手なプライドに過ぎないと思えたんです。女でもなく、ただの島田珠代だという思いに達せたのは、悟りの境地と同じで自分を楽にするものでした。“行為”がないがゆえのプライドの喪失は、生きていく上で枷に過ぎないし、その執着が自分を苦しめていると。そう吹っ切れて生まれたのが“おばちゃんダンス”です」

“おばちゃんダンス”とは2020年7月に放送された『かまいたちの机上の空論城』(関西テレビ)の「1日に100ツイートをしろ」という企画に挑戦した際に披露したギャグだ。およそ70本アップした動画のうちのひとつで、111万回再生されて反響を呼んだ。

「事前の準備はせずにノープランで企画に挑戦したので、もう大変で大変で。ネタ作りが過酷すぎて、寝る時間を削って思いついたのが、朝5時の“おばちゃんダンス”。あの動画のカーテンの外、うすら明るいじゃないですか? あれ、寝ずに70本動画を撮りまくり続けた果ての朝の5時ですから。もう、女も何もかも離脱したその先の境地ですよ。やっぱり私の芸事は、方程式も何もなく、切羽詰まった後に出てくる症状みたいなもんなんだなと改めて思いました(笑)」

 そんな珠代さんも、54歳。更年期障害の症状などはないのか。そんな素朴な質問をぶつけてみた。

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