「まあ日々、抗えない気持ち的な浮き沈みはもちろんありますけどね……。たぶん更年期的な症状で一番辛かったのは、娘と離れていた40代後半ですね。毎晩のように、娘のことを思い出しては涙を流し、憂鬱な気持ちに包まれました。幸いにも体の火照りや発汗、動悸といった症状はありませんでしたが、とにかく気持ちが落ち込んでいました。でもそんな時でも、舞台に上がっている時だけはそのような気持ちを忘れられたし、舞台に出ることが生き続ける気力にもなっていました。舞台に助けられて更年期の一番辛かった時期も乗り越えられたと言っても過言ではありません」
最後に、今後の珠代姉さんの野望についても聞いた。
「とにかく、今後もより多くのお客さんを笑いで幸せにしたいというのが私の野望ですね。皆さんをいっぱい笑わせて、できれば悩み事も忘れさせたい。見に来て下さった方に、今の私の悩み事なんてちっぽけだわと思ってもらいたいですね。そのために今日も、関節が外れるくらい大股開きで、パンティーテックスも元気で踊り続けたいですね」
自分が一番辛かった時、「救ってくれたのが舞台だった」と珠代さんは言う。自分も辛い時期を経験したことで「舞台でみんなに元気を届けたい」と言う。涙あり、笑いありの島田珠代さんの舞台での輝きを、今後も見届けたい。【了。第1回から読む】