「体のメンテナンスで検査入院」などと報じられていたときも連絡しましたが、「(報道は)全然関係ないから。健康に気をつけたほうがいいよ、と言われたから食事療法をしているだけだから」って。私はその言葉をそのまま受けとっています。メディアや視聴者が騒いでいても「そんなの気にしないよー。自由にやるよ」って。結構ワイルドな方なんだなって思いました(笑)。
きっと、がんばりすぎちゃうタイプなんじゃないかな。私の父(往年の名優・三船敏郎さん)もそうでしたね。“昭和の男性”って何かあってもドーンを構えて動じない強さがあるから、弱さを見せるのが苦手なんじゃないかな、と思います。でも、そんな神田さんがすごく素敵だと思うんです。『旅サラダ』は30年近くもやられて、もうやりきったでしょう。今はゆったりと過ごしながら、海外旅行や大好きなゴルフを楽しんでいらっしゃいます。神田さん卒業の1周年には、当時のメンバーで集まれたら嬉しいですね。
215メートルのバンジーで下を見て…
私も14年近く出演させていただきましたから、毎週、放送している大阪のテレビ局・朝日放送のスタジオへと東京から通っていたときは、土曜日の放送に合わせて、「前乗りで金曜には大阪へ来て土曜日に帰京する」そんな生活を続けていました。体調管理も考慮すると、週の半分くらいは『旅サラダ』のことを考えて過ごしていました。だから、卒業させていただいてしばらくは、「こんなに自由な時間ができるんだ!」と驚いたくらいでした。
個人的には出演している途中の2013年に東京から大阪へ移住してきたのですが、当時、パニック障害やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などが起きてつらいときだったので、私にとって『旅サラダ』は“ここにいれば大丈夫だ”って支えてもらっているような、心の安定剤みたいな現場でした。