イベント開催に批判も
一方で、タイで売春は違法であるとともに、仏教国であることからも、成人コンテンツに対して保守的な傾向が強い。仏教徒の間では、大人向けの動画に対して嫌悪感を持つ人も多くいるようだ。
11月に首都バンコクで2日間にわたって開催された「アジアエンターテインメント・エキスポ2024」には、日本のセクシー女優が複数参加して話題を呼んだ。当初は例年、モーターショーが開催されるような大規模な会場で行われる予定だったが、主催者が突然、会場の変更を発表し、規模を縮小して開催することとなった。前出の警察関係者は、会場変更の理由を語る。
「SNSなどでイベントの開催を発表したところ、『不適切ではないか』という批判コメントが多く寄せられました。主催者はそうした反応を受けて、規模を縮小して開催せざるを得なかったようです」
タイ人の参加者によると、1日の入場料は1500バーツ(約6700円)で、参加者はタイ人男性のほか、中国や台湾、日本人男性などでにぎわった。女優らがトークショーに参加したり、一緒に写真撮影したりして、ファンとの交流を楽しんでいたという。