Xでは、「カンボジア 出稼ぎ」と検索すると、複数の出稼ぎ売春の案件がヒットするとともに、その中で給与の条件として、「肩書きある子は単価相談あり」という記載もみられる。セクシー女優や元アイドルといった肩書きがあると、好待遇を受けられるということなのか。
一方で、こうした風俗店は、中華系マフィアが後ろ盾となって運営しているとされ、国際的な人権団体の調査では、パスポートを取り上げられた“監禁状態”での売春行為や、暴力などの被害事例も複数、報告されている。
こうした中、外国人がアパートから転落する不可解な事件も相次いでいる。昨年5月には、首都プノンペンのアパートの3階ベランダから、日本人女性が転落して重傷を負ったというニュースが報じられた。
女性がどのような状況だったのか、また、その後の安否は明らかになっていないが、事件当時に撮影された写真を見ると、ベランダから布が垂れ下がっている様子が確認でき、現地では「アパートから女性が逃亡しようとしたのではないか」という見方も出ている。
現地でトラブルが発生しても、日本の警察の捜査が及びにくい異国の地で、問題の解決は容易ではない。自分の身を守るためにも、出稼ぎ売春は避けるのが賢明な選択だろう。
(取材・文/泰梨沙子)