パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放に向けたイスラエルとイスラム組織ハマスによる協議で、ハマス側が人質34人の解放に同意したことをAFP通信などが報じた。ただイスラエルは、解放される予定の人質のリストがまだ提示されていないとして、慎重な態度だという。
人質の解放に同意を示す直前、ハマスは、19歳のイスラエル人女性の映像を公開していた。その女性、リリー・アルバグさんは2023年10月7日にガザへと連れ去られ、450日以上にわたって拘束され続けている。
「約3分半の映像の中で、アルバグさんは、『(監禁生活は)死と隣り合わせだった』と涙し、『私はあなたたちをとても愛している。あなたたちがいなくて、とても寂しい』と家族に語りかけました。また、イスラエル政府に救助を懇願しています。
アルバグさんの家族が声明を出し、『この映像は、私たちの知るリリーではありません。彼女は深刻な身体的、そして精神的苦痛を味わっている』と彼女の憔悴ぶりについてコメントしています。そのうえで、。『リリーは生きているし、生きて帰ってこなければならない』と訴えました」(国際ジャーナリスト、以下同)