「下劣な犬」「性奴隷」と呼ばれて
以前公開された人質たちの映像にもアルバグさんは登場していた。
「アルバグさんは、国境を監視するための非武装のスタッフとして活動しており、基地にいたところをほかの10代の仲間とともに誘拐されました。過去の映像に、両手を後ろで縛られた状態で地面に座らされ、うつろな表情をしたアルバグさんが映り込んでいます。
一緒に拘束された若い女性たちは流血しており、戦闘員たちはアルバグさんらを“下劣な犬”や“性奴隷”などと呼んでいます。現時点で、アルバグさんはまもなく解放される人質のひとりになると予想されています」
ハマスに非難が集まる一方で、イスラエルによる民間人を巻き込んだ空爆への国際的な批判も高まっている。ガザの保健当局によると、イスラエルの攻撃による死者数は4万5000人を超えるという。
終わらない悲しみと苦しみの連鎖。今度こそ停戦は実現するのか──。