河野さんとの現在は
そうした利点を生かし2001年、映画『TOTAL AIKIDO』を製作・主演すると、比映画『アラブ・ナン・ラヒ/戦場の友へ』への出演オファーを受けた。本作のヒットで俳優としての人気を獲得し、中国・香港合作映画『少年キョンシー』やハリウッド映画『ミッション・トゥ・アビス』への出演へと繋がり、2017年、自主映画『HARUO』で『ニース映画祭』最優秀外国映画主演男優賞を受賞した。
「俳優の仕事は孤独です。撮影現場でひとつのシーンを撮るとき、カメラや照明の準備が整うまでずっとスタンバイし、さあ撮るぞ、となったらワンテイクでバシッと決めないと周りから嫌な顔をされます。どれほど緊張を伴う厳しいものか。それが僕にはよくわかっています。僕の場合は言葉も満足にできない海外で、たった1人でやってきたので余計です。だから、現場ではできるだけ役者に寄り添うよう心がけているのです。役者と演出家、両方の経験があることが、僕のパワーポイントかなと思っています」
しかし、それほどまでに海外作品にこだわっているのはなぜか。